情報の提供と支援は同行援護の重要事項

同行援護を行う上では、様々な事が大切になってきますが、その中でも「情報を支援する」ことや、「情報を提供する」ということは、最も重要な事ともいえるでしょう。

視覚障害者は情報障害ともいわれており、晴眼者(目の見える問題のない方)を100とすると20しか情報を得ることができないといわれているからなのです。

ここでは同行援護をおこなう場合の情報の提供と支援について見ていくことにしましょう。

国も情報提供・支援の重要性を理解している

平成23年6月30日の厚生労働省「障害保健福祉関係主管課長会議」でも、「移動時及び、それに伴う外出先において必要な視覚的障害を提供する」という言葉が資料に明記されていることからも情報の提供と支援が同行援護をおこなう場合に重要なことは理解できるのではないでしょうか。

この内容というのは、視覚障害とは別の障害者サービスにはないサービスとなっており、視覚に障害があるからこそ、必要とされるサービスであるということなのです。

つまり、視覚に障害がない、他の障害を持っている方は、視覚から情報を得る事ができる為、これらのサービスは必要ではないという事になります。

また、視覚障害者の方は、視覚に障害があるわけですから、ロービジョンの方では目から入る情報が少なかったり、全盲の方では全くなかったりします。

この場合、視覚障害者の方は、見える人や、同行援護者からの情報を頼りに行動する事になります。

同行援護をする者(支援者)は、その事をしっかりと理解した上で、対応する事が求められるのです。

情報を伝える支援者が気をつけること

また、情報を伝える側は、伝える内容を主観的な内容にしてはいけません。

自分の物差しで見て判断したものが、必ずしも相手(視覚障害者の方)と同じだといいきれないからです。

さらに、感情的になる事を避ける事も大切なことになります。

視覚的な情報を提供するというのは、同行援護をする者(支援者)が視覚障害者の方の目になって目の前の状況や、物などを把握し、言葉によって伝える事にあります。

この時、情報を伝える者(同行援護の支援者)は、視覚障害者の方(同行援護の利用者)が求めている情報をしっかりと見極め、その情報を得た事によって、視覚障害者の方がご自身で様々な決定や判断ができるように支援をしなければなりません。

この判断などは、視覚障害者の方本人の決定によって行うものであり、同行援護をする側(支援者)が決定してはいけないと言う事を十分理解する必要があります。

更に、これらの情報を伝える際にも配慮が必要な事があります。

それは、周囲への配慮をした上で、伝える際の声の大きさや、内容に配慮する必要があるという事です。

例えば、伝える事は本当に大切なことですが、その声が大きすぎたりして周囲に丸聞こえになってしまった結果、同行援護の利用者である視覚障害者の方ご本人に恥をかかせるような事があってはならないのです。

また、視覚障害者の方だけではなく、周囲の人にも不愉快な思いをさせないよう、同行援護をおこなっている時間は様々な配慮をしなければいけないことを十分に理解しましょう。

ですから、単純に周りの状況を伝えれば良いと思っているのであれば、それは同行援護という視覚障害者の方の支援サービスの形から完全に遠ざかってしまうともいえるのです。

相手の事を考えながら、想像力を働かせて対応する事が同行援護の情報提供や情報支援では非常に大切なことであるといえるのです。