同行援護の中での外食での支援
同行援護において、外出中に食堂などのお店に入り、食事の支援をする場合があります。
食事支援①にも記載していますが、食事は晴眼者(視力に問題のない方)同様、視覚障害者を含めた全ての方にとって大切なものであり、楽しみの一つでもあります。
同行援護の食事支援での配慮を理解しよう
同行援護における食事支援についても、様々な細かい配慮が必要だという事はいうまでもありません。
まず、どこで食事をするのか、そのお店の外観から情報を提供し、実際に食事をするお店が決まって店内に入ったら、店内の雰囲気から内装に至るまで視覚障害者の方にとって必要となるであろう様々な情報を提供します。
また、視覚障害者の方の中には、日光などの眩しさを避けたがる方もいますので、その情報も合わせて伝え、席をどこにするのかを選択していただくようにしましょう。
景色が良いからと支援者の判断で勝手に席を窓際などに決定して視覚障害者の方が日差しが眩しくて不愉快になるなどということにならないよう、同行援護の支援者側の意見ではなく、意思の決定はあくまでも同行援護を利用している視覚障害者の方にある事を絶対に忘れないようにしましょう。
お店で席についてからの流れを理解しよう
席についたら、まずはテーブルの上にある物(調味料など)を説明しておきます。
また料金を含めたメニューの説明を行います。
この時、原則、記載されている内容を全て伝えることが大切になります。
メニューの選択に関しても、決定するのは同行援護を利用している視覚障害者ご自身である事を忘れないようにしましょう。
料理が運ばれてきたら、食事の支援①に記載のある基礎の対応をします。
また、料理に火を扱うものが出てくるような場合には、火傷などのケガに至らぬように、しっかり位置を伝えておく事も重要です。
更に、調味料がある場合などは、それを使うかどうかの確認もします。
実際に食事を始めてからは
実際に食事を始めたら、基本的に支援者は見守るようにし、支援が必要な時に適度に行うようにしましょう。
その時食べている物を実況中継かのように伝えたりするような事はしてはいけません。
食べ終わったら、後片付けなどは出来る限りで構いませんが視覚障害者ご本人にして頂き、必要に合わせて支援者が支援を行います。
食器などを移動させる場合も、事前に確認をしてから動作に移るようにしましょう。
更に、食事をしている時に、汁物がはねるような場合がある時は、その都度知らせるようにし、その他に顔や服などに汚れがついていないか等も確認します。
シミなどがついてしまったような場合は、視覚障害者自身がどうするのかを選択してもらいます。
勝手に拭くような行動をしないようにします。
あくまでも、視覚障害者本人の意思によって物事の判断をするようにしてもらいます。
なお、食事を残されているような場合は、もう既にお腹がいっぱいで残されているのか、嫌いな物が入っていたのか等の確認をするようにします。
残した理由については、視覚障害者本人にしかわかりませんので、問題がないかどうかを確認するようにして食事を終了するかどうかのタイミングを判断してください。