晴眼者が中途で失明した場合

失明直後と言っても、その方によって様々な状況が予測できます。

ここでは中途で視覚障害者となった方がどのような心理的状況に置かれるかについて解説していきたいと思います。

中途失明はダメージが大きい

例えば、よく物心がつくと言う言葉がありますが、ある程度成長している場合や、大人など、見えなくなる前の記憶がある方もいらっしゃれば、まだ小さすぎて見えていた記憶がない赤ちゃんなどが失明をする場合もあります。

また、社会人として仕事をこなしている方や、その他の方についても、ある程度の社会的生活が確立されている方が中途で失明をした場合も、相当な精神的打撃を受ける事が用意に予想されます。

先天性視覚障害者の方のように、生まれた時からすでに視覚に障害がある方と比べると、同じ障害の環境下に置かれているとしても、中途視覚障害者といって、途中で失明や、視覚に障害が出た方にとっては、その方々によって受ける打撃は様々です。

また、それまで見えていた事が当たり前であり、いきなり失明をした場合においては、社会的地位や、自分のそれまでの価値観までもが崩壊する可能性もあります。

その為、中には失明したことにより自殺を考える人もおり、視覚に障害が起きたという肉体的な事実と、精神的な打撃によるケアの両面を考える必要性が出てきます。

また、失明をしたばかりの場合、医師からの失明をした事実の説明を受け入れがたい、信じたくないと思うケースが多くなります。

この場合、ドクターハンティングと言って、いろんな医療機関を回るという行動に出る場合もあります。

時間の経過や、自分の心の中で失明の事実を受け入れた場合、ある程度の落ち着きが見えてくると、感情を表現する事が乏しくなってしまったり、孤立状態になる事があります。

このような状態が続くと、うつ状態に陥る場合もあります。

次項では、うつ状態になることもある精神的なダメージからどのように立ち直っていくかを見ていきます。

失明のショックからどのように立ち直るか

感情的な起伏がなくなったり孤立状態で、うつ気味になることもある状況からどのようにして立ち直っていくのでしょうか。

この時期は立ち直る時期だという事もできるのですが、それも人によって様々であり、場合によっては数年の期間を要する場合もあります。

これは人が十人十色いるように、失明をした方によっても様々だということです。

次にこの時期を乗り越えると、新たな再出発を迎えます。

周囲にいる人や、同じ視覚障害者との接点、視覚障害団体などと関わりを持ち、様々な心境を通り抜けて新しい再スタートを迎えます。

また、同じ境遇の方などと自分の経験を共有することは、必要不可欠な要素といえるでしょう。

目が見えている人が何かしら励ましたりするのと、同じ視覚障害者が励ますのでは大きな違いがあるという事です。

視覚障害者の方は、その実体験によって、失明直後の方の心理が当事者の感覚として理解ができますし、その安心感によって、新たなスタートをきる心強さも持てるかもしれません。

晴眼者と言う、目が見えている方が周りでフォローをされる場合でも、立ち直りの時期になれば、励ますというよりは、社会的接点を設ける手助けを行い、特に同じ視覚障害者の方や、視覚障害者団体との接点を持てるようにフォローをする必要性が高いという事もできます。