視覚障害者ってどのような人のことをいうの?

視覚障害者と呼ばれる障害に関して、眼が見えないや、見えにくいと言うのは、どういった状態を言うのでしょうか。

ここでは、視覚障害者の方をよりよく知り、理解して頂く為に視覚障害者とはどのような方のことをいうのかについて解説をおこないたいと思います。

まず、厚生労働省の平成23年度の調査によると、日本全国には、視覚障害者と呼ばれる人はおよそ31万人以上いるといわれています。

更に、日本眼科医会の報告によりますと、上記の数字をはるかに上回る164万人が視覚障害者だといわれています。

国の発表している視覚障害者の数と日本眼科医会の発表している視覚障害者の数に非常に差がある理由としては、国が定めている法律の視覚障害による定義と異なる為、数字に違いが発生しているといわれています。

と言う事は、視覚障害者の中には全盲と言われる、視力がほぼゼロな方もいらっしゃいますし、見え方が多様であったり、見えにくいという現実を抱えている方も多くいらっしゃいます。

このような場合、状況としてはそれぞれであり、真ん中が見えにくい人や、周囲が見えにくい人、まぶしさが強いという人、部分的に白く濁る若しくは、全体が白く濁って見える人など、視覚の異常は人によって様々です。

同行援護をする上では、視力に関する事だけでは足りず、見える範囲となる視野の分野についても支援者が理解を深めなければなりません。

また、生まれつきや、幼い頃から視力障害がある方もいらっしゃれば、ある日突然病気や事故などによって人生の途中で視力障害を持つ方(中途失明といいます)もいます。

また、「生活視力がある状態」といい、文字が読める程の視力がない方や、読むのに大変困難を要する方であっても、視力に障害がない方(晴眼者)とあまり変わらない生活を送る事ができる方もいらっしゃいますし、何かの用具などを使用する事によって、視覚の補助をする方もいます。

このように、視覚障害者と一口にいっても、これが視覚障害者の定義だという決定的なものは無く、年齢、障害のキャリア、見える範囲、見えない範囲、見えにくい範囲、何かを使う事によって見える範囲、若しくは視力がゼロ等、その方その方によって、支援をする上で必要とされる事は全て一緒ではないという事を理解しておくことが非常に重要なことになってきます。

つまり、それぞれ支援をする場合には、事前にその視覚障害の方がどのような状態であるのかを予めしっかりと認識する必要がありますし、利用者に合わせたきめ細やかな同行援護の支援内容が必要とされるという事です。

ですので、同行援護をする上で、この方の場合は、このような情報、移動、コミュニケーション、必要な物などが何なのかを具体的に把握する必要があるという事です。

ただ単純に視覚障害がある方と言う一括りにする事はできないということは十分に理解しておくようにしましょう。

その方が抱えている問題を正確に理解し、対応する事が同行援護を含めて視覚障害者の方を支援する上では大切だという事がいえるでしょう。