視覚障害者の心理を理解しよう

先天性の視覚障害者の心理

まず、先天性と言う意味から解説しておきますが、先天性とは、生まれつきという意味になります。

つまり、生まれた時から視覚に障害があった方の事を先天性視覚障害者と呼ぶわけですね。

先天性の視覚障害があった方の場合、視覚に障害があるという認識を持つ時期は、その方によって様々であり、一概にこの時期に自覚するということはできません。

例えば、人との違いに気づくことによって自分の視覚に障害があるという事実を自覚をする方もいらっしゃいますし、周りの環境にも多少左右はされることでしょう。

更に、見えないということについての認識はしているものの、実体験的に視覚に障害があることを理解していないという場合も多く見受けられるのです。

この場合は、あくまでも見えないという状態を客観的に把握しているだけであり、本当の意味で見えないという事実を理解しているというわけではないということになります。

また、学校などの限られる空間の環境も影響することがあります。

例えば、特別支援学校などに通っている方で、周りの方も自分と同じような視覚障害がある場合は、自覚と言う観点では認識に時間がかかる場合もあるという事です。

更に、すべての人に該当するわけではありませんが、先天性視覚障害者の場合は、生まれつきと言う背景も重なって、障害があるとわかっていたとしても、そこまでの精神的打撃を受けるくらいの深刻な状況になるケースは少ないと考えられています。

中途の視覚障害者の心理

中途という言葉に特別決まった定義はありません。

視覚障害者になる前の見えていた時期の記憶があるか、ある日突然、不慮の事故などで視覚障害者になった場合、病気によって徐々に視覚に障害が出てきた場合など、様々な状況が予想されます。

また、失明直後である場合においては、視覚に障害が起きるという肉体的な打撃に収まらず、障害が起きたと言う精神面の打撃は避けられません。

障害が起きたと言う事実だけではなく、今までの生活や環境、社会的地位や価値観に至るまで気持ちの整理がつかず、精神的に崩壊してしまう可能性もあります。

今まで見えている事が当たり前だった人にとっては、相当の打撃が予想されますし、計り知れない精神的苦痛を味わう可能性もあります。

また、見えていた事が当たり前だった方は、視覚障害者になった事によって、全ての世界が変わり、もう自分は何もできないという絶望的な感情を持つ方も多くいらっしゃいます。

更に、ある程度の歳を重ねてから視覚障害者になられた方は、多くの方が一度は自殺を考えるほどのショックであるともいわれています。

このように視覚障害者といっても、生まれつきの方とそうでない方(中途で資格障害者になった方)で、非常に大きな違いがあることを理解しておいて対応をしていただけたらと考えます。