同行援護でのリスクマネジメントを考える

もし、実際に同行援護をしている最中、視覚障害のある方に何かが起きた場合の対策や対応としては、どのように行えば良いのでしょうか。

ここでは具体例を元に解説を行っていきたいと思います。

① 食べ物が喉に詰まったなどの場合

食事をしている最中などにおいて、食べたものが喉に詰まるという事が想定されます。

この場合の対処法としては、まず、援護する側の片腕を、視覚に障害がある方の脇の下へ通し、背中の中央部付近(肩肋骨の間)を、余っているもう片方の手の平で2~3度回程度叩きます。

それでも症状が改善しない場合は、援護する側の両腕を、視覚に障害がある方の両脇の下へ入れ、抱えるようにし、視覚障害の方のみぞおち付近でこちらの両手を組み合わせます。

その状態から、自分の方向へ引き寄せるようにし、グッと一瞬圧迫をする事で、詰まった物を吐き出させる事ができる可能性がありますので、これらの対処を行います。

(余談ではありますが、赤ん坊の場合は、後者のやり方は推奨されておらず、膝に寝かして背中を首方向へスライドさせるようにして叩く事が推奨されています)

② 熱中症や日射病になりやすい天候などの場合

夏の暑い時期だけではなく、梅雨の時期などの暑くなってきて、湿気が多い時期なども注意が必要です。

人は、体内の温度を、汗をかく事によって放出していますが、湿気が多い場合は、皮膚に湿気が付着する事により、汗をかきにくい状態になってしまう場合が多くあります。

また夏ではないからといって油断をしてはいけません。

同行援護中は、こまめに水分補給する事を心がけましょう。

また、熱中症の症状としては、ふらつきや、めまい、頭痛などを起こす場合があり、この時は直射日光の当たらない涼しい場所へ移動し、着ている服を薄着にさせるなどの対処が必要です。

更に、濡らしたタイルなどを首や脇などを冷やす事で、体内の温度を下げる効果があります。

③ 怪我をした場合

まずは、転んだなどして怪我をした場合、傷口に汚れなどがある場合は水などで綺麗に洗い流します。

出血がひどい場合は、止血をして対処します。

更に、打ち身や、ドアに挟んだなどの場合は、内出血や炎症を疑いますので、冷やす事が大切です。

また、骨折を疑う場合においては、ペンや、あれば枝木などを用いて添え木として固定します。

これらの行為はあくまでも緊急時における応急処置であり、中には動かさない方が良いなどの場合もありますので、救急を呼ぶ場合は、救急車が到着するまで、どのようにすれば良いかなどの指示を仰ぐ事も大切だといえるでしょう。