同行援護でのリスクマネジメントを考える(後編)

引き続き、緊急時の対処方法などについて解説を行っていきます。

心肺停止?呼吸が確認できない等の場合

既往歴がなかったり、現在病気を抱えていない健康な方でも、ある日突然意識を失ったり、倒れる事は当然ですがあることを理解しておくことが必要となります。

健康な方だからと言って、何の知識もなしに同行援護をする事は大変危険だと言う認識が必要ということですね。

まず、倒れた場合においては、視覚障害の方の体を即時に支え、転倒時などに体のどこかをぶつけてしまわないように注意をしなければなりません。

ケースによっては、いきなり意識を失い、倒れた衝撃で頭を強打するという事もありえますので、十分な注意が必要となります。

まずは、意識があるかどうかの確認と、周囲へのAEDのお願いをする必要があります。

倒れた場合に良くある事が、心室細動を起こしていると言う事です。

この場合、救急隊が到着するまでにAEDを使用する事ができれば、生存の可能性はかなり高まります。

また、呼吸の有無や、必要に合わせて心臓マッサージや人工呼吸が必要となります。

上記で説明している正確な知識に関しては、消防署が定期的に開催している「救命救急講習」を受ける事で、様々な知識を身につける事ができますので、興味がある場合又は必要な場合にはお近くの消防署に問い合わせいただいて講習に是非ご参加下いただければと思います。

また、不安に思われるかもしれませんが、上記で解説のあったAEDについては、使う必要があるかどうかは、AED自体が判断できる装置が組み込まれていますので、意識がなくなった時点で必要か、必要でないかに関わらず、誰かに頼んで必ず持ってきておいてもらうようにしましょう。

てんかん発作を起こした時

持病で、てんかんをお持ちの方の同行援護をする場合に、発作が起きるという可能性があります。

まず、発作が起きた場合に何よりも最優先に行う事は、発作を起こした方の転倒を防止する為に静かに寝かせる必要があるということです。

また、嘔吐がある場合、吐いたものが気道を塞ぐ可能性がある為、顔を横に向けて体を締め付けているベルト等を緩めるようにしましょう。

また、てんかんをお持ちの方は服薬している薬を常備している事が多い為、慌てる事なく、また、騒ぎ立てないようにし、準備を行いましょう。

また周りに頭や体を打つ事がないよう、タオルなどであてがい、対処します。

更に、てんかん発作の場合、舌を噛むおそれがある為、額に片手を添えて、もう片方の手を下顎にしっかり当てて持ち上げます。(気道を確保する役割もあります)

また、発作の前兆のような症状がなかったか?発作が起きた時間などを正確に記憶し、痙攣が起きた場合は、その箇所についてもしっかりと記憶する必要があります。

多くの場合の発作は短時間で治まってきますが、繰り返す場合は救急要請を行い、起きた症状などや内容について、救命救急士や、医師に正確に伝える必要があります。

てんかん発作の場合は、とにかく騒ぎ立てず、押さえ込む事もしてはいけません。

発作が起きた場合の対処と、てんかんに関する知識を身に着けておく事が重要となるでしょう。