同行援護で配慮しなければいけない点

同行援護をする上で、歩行中に配慮しなければならない点について、「同行援護中の歩行に関する事について①②」以外の事について解説をしていきます。

◆またぐ場合

視覚障害者の方が外出中にまたぐという行為は、想像して頂ければわかると思いますが、どのくらいの幅であるのか、何があるのか、わからなければ、大変不安です。

晴眼者の方が、例えば目をつむって何かをまたぐ場合、その場に何があるのか事前に目で確認していても、またげるかどうか不安なものだと思います。

視覚障害者の方は、そのまたぐ物がある前の段階から情報を目で確認できていませんので、尚更不安です。

このように、同行援護中にまたぐ事が必要となった場合は、どのような事に注意が必要なのでしょうか。

まず、またぐという動きには、水たまりをまたいだり、溝をまたぐと言う動きの他、電車に乗るような場合においても、必要となります。

まず、水たまりや溝などをまたぐ場合ですが、その場所になるべく近づいた状態で、直角に近づきます。

なるべく、またぐ距離が短い所を探す事も重要です。

また、同行援護者がまたがなければならない物を事前に視覚障害者に情報として伝え、またぐ前に一旦停止した上で再度またぐ事を伝えると良いでしょう。

その時に、何をまたぐのか、どのくらいの距離なのかも正確に伝える必要があります。

溝の場合は、実際に視覚障害者の方に溝を確認して下さいと伝えて下さい。

同行援護者は、重心を前にしないように注意しながら、視覚障害者の方が居る方とは逆の足でまたぐようにします。

次に視覚障害者の方がまたぐ準備ができている事を確認の上、重心を前にしながら視覚障害者の方は、それに合わせる形で足を出してまたぎます。

残りの足のタイミングとしては、同行援護者は、視覚障害者の方と同時、若しくは少し遅れる形をとってまたぎます。
この時、足元の注意を怠らないように注意が必要となります。

◆スロープの場合

同行援護者が見逃しやすいのがスロープです。

スロープを使う場合は、視覚障害者の方に怪我や事故が起きないよう配慮する必要があります。

平面を歩いている時に、いきなり足に伝わる感覚が違うと、視覚障害者の方にとっては大変危険です。

スロープにはなるべく直角に近づいて行き、手前で一旦停止し、そのスロープが、上りなのか下りなのかの情報を伝えます。
また、そのスロープの長さ、角度の強さ、平らかどうかまで細かく情報提供します。

これらが混合しているスロープの場合も正確に伝える必要があります。

スロープが終わったら、そこで停止して終了の旨を伝える形となります。

このようなスロープについては、体の感覚的にも視覚障害者の方にとっては不安になりやすい物の1つですので、細かな情報提供と、配慮が必要になるという事になります。