視覚障害の方の弱視(ロービジョン)には、周辺部が見えないという見えにくさもありますし、逆に中心部が見えないという見えにくさもあります。

視覚障害のない方にとっては、想像にづらいかもしれませんが、想像してみるとわかりやすいのではないかと考えます。

例えば、トンネルを想像してみて下さい。トンネルの中は見えるのに、トンネル以外の周辺の景色が見えないという状態が、周辺部が見えないという見えにくさに繋がります。

これと同じように、逆に中心部が見えないという事は、トンネルの周辺は見えるのに、トンネル部分は見えないという場合もあります。

では、それぞれで見ていきましょう。

周辺部が見えない

視覚障害には、網膜色素変性というものがあり、この状態は求心性視野狭窄の事を表します。

上記でも例を上げたトンネルですが、これらの状態を「トンネル視野」呼びます。

視野としては、全体像を構成できない状態となります。ですから、日常的には、物を探す事が困難になったり苦手になります。

ただし、勘違いをしてはいけないのは、この弱視の場合、拡大することで見えるのでは?と考えがちですが、これは間違いです。見える範囲自体が狭い為、拡大したとしても全体を把握する事は難しくなります。

また、この場合、夜盲を持ち合わせている場合がある為、夜の歩行に関しても難しさが生じてしまいます。

これらの事をしっかり理解した上で、同行援護の支援を行わなければならないという事になります。

中心部が見えない

中心部が見えないという弱視の場合の多くは、視神経萎縮や、黄斑変性等の眼の疾患が見られます。

見える視野の中の、中心部分が機能低下を起こしている状態です。

網膜というのは、中心部と周辺部から成り立っており、中心部が見えにくいという事は、元々中心部は文字を読む等、細かな部分を見る役割を持っている為、その点が難しいという事になります。

中心部が見えないという場合については、見え方の補助方法として拡大をする事で、隠れている文字を把握する方法があります。

つまり、遠目では、中心部が黒くなっていたとしても、文字等を拡大する事で確認できる文字を増やすという方法となります。

まとめ

視覚障害といっても、その方によって見え方は様々であり、それぞれに対応する形で支援をする必要があるという事になります。

同行援護をする場合には、これらの細かい知識についても把握した上で支援をすることで、視覚障害のある利用者の方が快適に過ごせるように考えて行動することが大切となります。