視覚に障害がない方(晴眼者ともいいます)にとっては、日常的に使う階段も、視覚に障害がある方にとっては、時に危険な場面となったり、移動そのものが困難になる状況も十分に予想されます。

同行援護従業者も、視覚障害者の方を支援する上では、階段に関する同行援護の知識は必須項目となります。

ここでは、様々な階段の種類から支援の仕方について見ていきましょう!

♦らせん階段の場合

皆さんご存知の通り、らせん階段はカーブに合わせて階段の段差があります。

一段目から、らせん階段になっている場合、一段目から階段の内側が狭くなっていますし、外側は逆に広くなっています。

一段が全て同じ幅ではない為、注意が必要です。

位置としては、視覚障害者の方が歩きやすい位置を取る方が安全です。

また、手すりがある場合においては、その情報もしっかりとお伝えし、そのらせん階段が右か左か、どちら回りになっているかどうかについても伝えなければなりません。

♦踊り場がある階段の場合

踊り場がある階段というのは、階段と階段の間に途切れがある事をいいます。

つまり、上り階段の場合は、階段を上った後に平面の踊り場があり、また階段と続く場所の事をいいます。

まず、援護をする者は踊り場に到着したら即座に踊り場である事を視覚障害者の方へ声掛けを行い、まだ階段があるという事を知らさなければなりません。

更に、その踊り場が長めなのか、短めなのかの情報も合わせて伝えましょう。

♦幅が広い階段の場合

歩幅一歩では上り下りできないような幅のある階段の場合、広さに関する情報を伝え、声をかけながら上り下りする必要があります。

もし、知らずに次の階段があると思って足を出すと、転倒やケガ等の事故が起きてしまいかねません。

ですから、声をかけて注意を促すことが非常に重要となってくることを忘れないようにしましょう。

♦不規則の幅の階段である場合

上記でも幅については触れていますが、場合によっては、その階段の段が不規則な幅になっている場合があります。

この場合においても、視覚障害者の方に注意を促しながら、情報をしっかりと提供し、慌てる事なくゆっくりと行動をする必要があります。

更に、この時、危険だと思われる側へ同行援護従業者が位置を取るという、場面に応じたフレキシブルな工夫も必要となってきます。

♦石・木道・土留等の階段の場合

これは、視覚に問題がない方にとっても、危険な思いをしたという経験をお持ちの方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。

路面が安定していないこれらの階段の場合、それぞれの段差の高さや、幅等が不規則である場合があり、足を踏み外してしまったり、こけてしまったりと、単に移動しているだけでもケガの原因になりかねません。

この場合は、更なる注意が必要とされ、的確な情報を速やかに伝える必要があります。

また、この場合も、焦る事なく、ゆっくりと上り下りする事が大切となってきます。

このように、ただ「階段」といっても、様々な注意や、場所によって臨機応変に対応できるような支援の方法を正確に行わなければならないという事になるのです。