いよいよ視覚障害者の方と歩行開始

基本的な姿勢ができると、いざ、同行援護をしながら歩行をする事になります。

基本姿勢は、視覚障害者が同行援護従業者の、ひじの上の辺りを握るような形となりますが、身長にかなりの差がある場合などでは、肩に手を置いたり、お互いの腕を組む形で同行援護を行う場合もあります。

サポートを求める方のそれぞれの希望に合わせた形で同行援護を行います。

同行援護で歩行を開始する際に、気をつけなければならないポイントとしては、まず、歩行を開始する際に、「では行きましょう」や「それでは歩き始めましょう」などの声掛けを同行援護従業者が視覚障害者の方にする事が大切です。

視覚障害者の方は状況が目で把握できませんので、何の予告もなくいきなり同行援護従業者に歩き出されてはビックリしてしまいますし、歩行が追いつかない場合には最悪の場合事故にも繋がりかねませんので、必ず声をかけるようにしてください。

歩き始めるときには?

次に歩き始めたら視覚障害者の方へ、歩行の速度が適切か確認をとります。

人によって、歩くスピードは様々であり、遅すぎたり早すぎるだけでも不安が生じてしまいますし、歩くスピードの違いも事故に繋がりかねませんので、歩き始めたら「歩く速度は早すぎないですか?」などの声掛けをおこなう必要があります。

また、天候にも配慮し、雨であれば路面が濡れて滑りやすい状態の可能性もある為、状況を説明した上で、その時に合わせてスピードを調節しましょう。

また、歩き始めた時に、触れている手に力が入ったり、ぎゅっと握られるような事があれば、視覚障害者の方が恐怖を感じるような速度が早い可能性もありますので、その辺りもしっかりと確認した上で歩行しましょう。

更に、逆に押されているような感じを受ける際には、もしかすると歩くペースが遅くて感覚が掴めていないという可能性もありますので、こちらの場合も合わせて確認をとった上で歩行をしていきます。

歩いている最中も様々な部分に注意が必要

また、ぶつかる事を防ぐ為にも、視覚障害者との幅を意識する必要があります。

視覚障害者の方の身長が高い場合には、頭をぶつけないよう、頭上にも気を配らなければいけません。

歩行している最中は、周りの環境や状況などの様子を伝える事が大切ですが、この間も話に夢中にならず、同行援護従業者は前後左右の確認や、足元の確認等も怠らないようにします。

この時、視覚障害者が触れている所をなるべく動かさない事が大切です。

場合によっては、間違った情報を与えてしまう可能性があるからです。

また、歩行中に視覚障害者の方がどこかにぶつかったりしないかなどの不安を抱えないよう、歩く側にも注意をはらいましょう。

更に、同行援護中、路上にある視覚障害者用の誘導ブロックがある場合は、その情報を伝え、その上を歩くかどうかも伺います。

常に同行援護をする側は、視覚障害者の方の安全と、安心を意識しながらサポートをしなければなりません。