白杖は視覚障害者の目そのもの

皆さんは「白杖(はくじょう)」というものを聞いた事があるでしょうか?

おそらく、自身や家族親族に視覚障害があったり、普段視覚障害者の支援をするような業務につかれていない人にとっては馴染みのないものが白杖だと思われます。

しかし、街中を歩いている時には注意して見ていないために気がついていないだけで、目にしている確率は相当程度あります。

白杖と普通の杖はどう違う?

白杖とは、視覚に障害がある方が、白い杖のような物を頼りに、それを使って歩行をする補助具のことです。

杖という漢字が入っているものの、白杖と足の悪い人が歩行のために使用している杖とは同じようで全く性質の違うものであることを理解しておきましょう。

これであれば、おそらく多くの方が、街中で白杖を持って歩行をしている方を見かけた事があるのではないでしょうか?

白杖を持って歩くことの効果や機能

この白杖を持つ事によって、次のような効果や機能が生じます。
① まず、白杖を持つ事によって、周りの方々に、自分が視覚に障害を持っている事を伝える事が可能です。
② 視覚障害の方が歩行中に、前方などに障害物があるかどうかの状況を把握する事ができます。
③ また、②によって、障害物にぶつかったり、怪我をする事を防ぐ効果があります。

このように、白杖には、自分自身の歩行をスムーズにしたり、事故を回避するだけではなく、周囲にも知らせるという事ができるわけです。

また、種類も様々あり、スライド式の物や、折りたたみができる物、直杖などがあります。

白杖のそれぞれの部分の名称は、持ち手を「グリップ」と呼び、長い杖となる棒の部分を「シャフト(柄)」といいます。また、地面に直接当たる部分を「石突」と呼んでいます。

また、ガイドケインと呼ばれる折りたたみ式の物は、長い白杖を何個かに折って細かく収納できる便利な物もあります。

更に、法律における、道路交通法によると、目が見えないに準ずる人を含めた、目が見えない人は、道路を通行する場合において、政令で定めている杖を携えるか、若しくは、政令で定めている盲導犬をつれなくてはならないとなっています。

しかしながら、視覚障害になって間もない方(中途失明者)の場合に多いのが、自宅の近くで杖を使う事を避けたいと考えたり、杖自体を使いたくないと思う方も多くいらっしゃいます。

人に知られるという事に抵抗感を持たれる方も少なくないのです。このような場合、他の視覚障害の方は持っているんだから、無理にでも持ちなさいと言うのは酷ですから、同じ立場である方などから話をしてもらうなどして、対処する必要性があります。

また、この白杖の使い方をまだよくわかっていないという方などに対しても、同行援護をする側が、利用をされる視覚に障害のある方の安全を確保できるような技術が求められています。