同行援護において、その場面によって、代筆をする上でやり方が違う場合がありますので、ここでは場面別で解説を行っていきます。

代筆に関しては、あくまでも同行援護をしている最中ですので、自宅ではない場所であることを十分に注意してください。

自宅で代筆を行う場合には、同行援護の利用とはならないことは支援者が理解したうえで利用者と接するようにしてください。

公的機関での代筆

まずは、公的機関において、必要な書類を請求する事や、提出する書類がある場合などは、視覚障害者本人が必要として窓口に来たという事をしっかり認識しておく必要があります。

公的な書類においては、代理人が請求したり、提出をする事がありますが、同行援護の支援者はあくまでも代筆であり、代理人ではない事を理解しておく必要があります。

また、進捗の状況がわかるようにしながら代筆をおこなっていきます。

この際、個人情報については十分に注意をはらう必要があります。

また、注意事項の記載がある場合には、予め視覚障害者に断って代筆をする前に確認をしておくようにします。

また、印鑑が必要となる場合があり、どの項目に何か所の押印が必要であるかを事前に視覚障害者に知らせておくことが大切です。

また、必要書類を提出する際には、それを出すのは支援者ではなく同行援護を利用している視覚障害者本人ですので、提出する相手が読みやすい方向で提出しやすいように渡すようにしてください。

提出する時は、視覚障害者が担当者の正面に立てるように配慮し、同行援護者は2~3歩下がって対応者から目線をそらし、必要に合わせて声をかけてもらうようにしましょう。

用が終了したら視覚障害者に近づいて声をかけるようにします。

これらの事と合わせて他の場面でも見てみましょう。

病院での代筆

代筆の了解をあらかじめ視覚障害者本人に確認を取り、氏名や住所などは明記のある物(保険証やマイナンバーカードなどの身分証明書など)から借りて記入などをし、確認が必要なものについては視覚障害者本人に聞きながら記入していくようにします。

病院で問診票などに記載する場合には特に声の音量には配慮が必要となってきます。

なお、初診の場合、問診票などの記入が必要な事が多い為、こちらも合わせて代筆します。

この場合も、本人からの事実のみを記入し、同行援護をする側の意見をいれないようにします。

また、病院の代筆に関しては、視覚障害者が答えたくないような項目もありますから、そこは配慮して視覚障害者の方が支援者に答えたくない情報に関してはカルテなどで視覚障害者の患者情報を取得している病院側に代筆をお願いする事も必要な場合もあることは覚えておきましょう。

手紙等の代筆

手紙や、年賀状などの代筆を行う場合です。

記入漏れ・記入間違いがないよう、細心の注意を払う必要があります。

郵便番号の記入も、間違えず忘れないように気を付けましょう。

また、宛先の名前については、珍しい漢字の方もいらっしゃいますので、失礼とならないよう間違えないようにして下さい。

♦まとめ

代筆はあくまでも同行援護支援者の意見を入れず、視覚障害者本人(利用者)が本来はおこなうことを、代わりに書く行為であるという認識を持つことが大切になってきます。

視覚障害によって自身で書くことが不自由なだけであり、代筆する中身は全て視覚障害者自身の内容となります。

同行援護をして代筆をする者は、あくまでも代筆者だという認識を忘れてはいけません。